感覚としてフィーリングシグナル

縷々として感じたことを。日々の叙情や詩を綴ります。

日々を縷々として書留ます。

四月

春。

 

眠れずに朝を迎え鏡の前に立つ。

生気を失った青白い自分の顔に嫌気が差す。

 

四月。春。

なんだか自分は春に固執している様に感じられる。

 

大嫌いで、愛おしい、春。

 

勝手に新しい何かに期待して、

勝手に裏切られた気分になってしまう春。

 

 

いつか自分は特別な何かになれるのではないかと勝手に妄想してしまう。

自信も能力もないのに。

きっと、そう願う事で、自分に言い聞かせる事で自我を保っているんだと思う。

そうでないと、もう此処に立っていられなくなると思う。

 

普通になりたいと思っていた。

でもそれも難しそうだ。

「普通って何?」そんな風に考えられること自体が羨ましい。

普遍的なことに疑問符を打たず、当然のことを当たり前に享受する、

そんな風に自分も生きていたかった。

 

でもそんな生き方は自分には無理みたいだ。

 

それならばもういっそ特別でありたい。

誰かにとっての?

違う、自分にとって。

 

自分自身を誇れる自分になりたい。

 

そう感じる春。

春は未来を夢想させる。

そんな春が大嫌いで、愛おしい。

 

おはよう、おやすみ。

どうかこれから先の未来が良いものでありますように。

シン・エヴァンゲリオン劇場版を鑑賞しました

シン・エヴァンゲリオンを映画館で観ました。

誤解されると癪なので先に釈明しますが、

本当に素晴らしい作品でした。とても感動しました。

では、

 

 

 

以下ネタバレを含みます!!

 

 

 

 

 

 

今日、シン・エヴァンゲリオンを観た。

 

エンドロールが流れ始めた途端、

私は今までにない虚無感と喪失感、無能感に襲われた。

涙が止まらなかった。 

 

エヴァが終わった。

少年、碇シンジの物語に終止符が打たれた。

それは紛れも無い真実だった。

 

 

ー私は1995年に生まれた。

旧アニメシリーズ放映開始の年だ。

 

それから約25年、2021年エヴァ新劇場版シリーズが完結した。

 

碇シンジは少年から大人になった。

14歳だった少年は学生服の袖を脱ぎ捨て、

スーツを着てマリの手を引きその先へと進んでいった。

ー「行こう」

シンジのその一言がナイフの様に私に突き刺さった。

 

『ああ、行かないでくれ。どうか私を置いて行かないでくれ』

そう切に願った。

 

 

碇シンジはアスカに別れ際こう伝えた

「僕も好きだったよ」

その時、私の心は共鳴した。

 

そうだ、好きだったんだ。

私はあの頃の少年時代が、あの頃のエヴァが。

 

 

 

だけどシンジは振り返らなかった。

25歳、大人になった碇シンジは前を向き、現実と向き合い

世界へと駆け出していった。

 

25歳、今の私はどうだろうか。

大人になれず、ずっとモラトリアムの渦中にいる。

いつまでもあの頃の幻想を抱き、現実から背き続けている。

学生服は脱ぎ捨て、スーツにも袖を通せなくなった。

 

そう考えた途端、嗚咽と動悸が止まらなかった。

『ああ、どうか僕を置いて行かないでくれ』

『まだ僕にその世界を見させていてほしい』

そう願ってしまった。

 

 

私は渚カヲルにはなれなかった。

碇シンジが大人になることを、現実と向き合うことを望めなかった。

私は碇シンジにはなれなかった。

いつまでも過去の後悔や幻想に囚われ、前に進めずにいる。

 

碇シンジは世界を作り変えた。

自分で生きる世界を選択した。

エヴァンゲリオンの世界は私に投げかける。

「現実を見ろ」「大人になれ」

そう訴えられているように感じられた。

それは今の私の心にとても深く、突き刺さった。

 

『やめてくれ、まだここに居させてくれ』

その思いはエヴァには届かなかった。

 

「ーさようなら、全てのエヴァンゲリオン

碇シンジはそう呟いた。

それが私には、エヴァを踏襲してきた全ての大人たちへの餞の言葉の様に思えた。

チルドレンからの脱却、少年時代への決別。

 

 

私は大人になれかった。

年月だけを重ね気持ちはまだあの頃ー14歳の頃のままだ。

あの頃のままで居たいと願ってしまう。

それがただただ哀しく、虚しい。

自分だけがこの世界に取り残されてしまったようだった。

自分だけが過去に執着しているような気持ちになった。

 

 

私は25歳になった。

私は碇シンジの様に強くなれなかった。

私は碇シンジにはなれなかった。

 

 

 

 

音楽アルバムを作りました

2021年3月1日。

オリジナルの音楽を詰めこんだアルバムを作りました。

 

 

 

 

各配信サイトにてお楽しみいただけます。

デジタル媒体のみでのリリースです。

 

ジャケットデザイン、作詞、作曲、配信手続き、

全て自主制作で作成しました。

 

 

最近は、ふとした瞬間に、

自分は今まで何をやってこれたのだろうか

そしてこれから何を残していけるのだろうか

そんなことを考える毎日でした。

 

せめてでも自分のやってきたことを形に残そうと思い

今回のアルバムを作成しました。

 

今まで細々とインターネットの隅っこで音楽を公開して遊んでいましたが、

最近は認められたいとか、良い作品だと思われたい、っていう気持ちが強くなってきました。

俗に言う承認欲求ってやつです。

 

どうせ物作りをやっていくなら、自分の創作物は価値のあるものだと認められたい。

そんな風に思えるようになりました。

 

自己満足じゃあなくって、誰かの心に留めていたい、

そう思えるようになりました。

 

正直、めちゃくちゃ売れたいです。

人気者になりたいです。

もっと自分の音楽を沢山の人に聞いてほしいです。

 

そう自信を持って言えるものを作りました。

 

今の自分にできる精一杯を詰め込みました。

 

どうか、どうかよろしくお願いします。

 

 

「机上の空想」

今回リリースしたアルバムのタイトルです。

 

いつだって僕を救ってくれるのはフィクションの世界でした。

映画、小説、歌、ビデオゲーム

その空想の世界に僕は救われていました。

僕もそんな空想の世界を、虚構を創り上げたい、

そう思い生まれたのが『林田虚構』でした。

 

僕に創れる世界は精々、机上で創られる虚構。

この小さい部屋で繰り広げられる空想の世界を詰め込みました。

 

僕なりの創作、僕の中の空想の世界を表現しました。

 

きっとこれが伝わりやすいだろうと思い、

今回は歌として物語を表現しました。

 

僕が創った世界を楽しんでもらえたら嬉しいです。

たくさん、たくさん聴いてほしいです。

僕の世界を愛してほしいです。

 

僕みたいなちっぽけな人間には興味なんて持たなくていいのです、

僕自身のことなんてどうでもいいから、

僕が創った世界を愛してほしいです。

 

どうかこの思いが貴方に届きますように。

分からない

ー貴方はどうしてここまで生きてきたの?

 

分からない。

即座にそう応えてしまう。

 

ここまで何をして生きてきたのか、

そしてこれからどうやって、何をして生きていたいのかが分からない。

 

もう今では何が愉しいのか、何が面白いのかもまともに判別ができない。

 

明日もまた何も分からないまま明日を迎えるのだろう、

きっとその明日もまた、その明日の明日もまた。

 

とにかくこれから先のことが不安でしかない。

将来に希望を見出せない。

 

偉い人は先のことなど考えず今に集中しろなんていうけど、

 

今現在自分は何をやりたいのかが分からない。

熱中できる何かが見つからない。

 

ただただそれが辛い。

自分は何者にもなれなかった。

 

ただ何者かになりたかっただけなのに。

 

その存在を認めてほしかった。

自分はもっと実力のある人間だと思っていた。

 

自惚れていた。

 

何も努力もせずただのうのうと生きてきた。

 

そんな自分が何者かになれるなんてありはしない。

 

 

 

今では夢中になれるものも見つからない。

自分が何者になりたいかも分からなくなってしまった。

 

 

ああ、僕はこれからどうやって生きていけばいいのだろうか。

 

自分自身に問うてみても応えはひとつだけ。

 

「分からない」

星歴13夜単独公演『NanoDayBreaChronicle』を鑑賞しました

「ー見て!流れ星!」

「ーえ!?どこどこ?」

「ーほら!あそこだよ!」

 

 

2021年1月3日。

HULIC HOLL TOKYOにて

「星歴13夜 単独公演 NanoDayBreaChronicle」

を鑑賞して来た。

 

 

自分はまだ、彼女達の活躍を応援しはじめて半年程度、

それでも彼女達の成長をとても感じられる1日だった。

 

 

公演当日、

予約発券していたチケットを大切にバッグにしまい会場へと向かった。

獲得していた席は「スターゲイザー席」。

最前列からおおよそ10列後方以降が指定される席だった。

予約できる席にはグレードが設けられており、

値段が上がればステージに近い席が確保できるシステムだった。

自分が予約した「スターゲイザー席」は2番目に安い席だ。

 

予約した当時はライブも1度しか参加したことがなく、

星歴13夜にも詳しくもなかったためここで十分だろうという気持ちだった。

正直、レスポンスとか振り付けとかも分からないまま

前列の方に席を陣取るのはなんとなく気恥ずかしく感じたからだ。

 

運がよかったのか、予約を早く済ませたのが功を奏したのか、

自分が獲得したのは「スターゲイザー席」のなかでも最前列の席だった。

席の前が丁度通路になっていて、視界もかなり良好だった。

 

今まで参加したライブハウスでのライブとは違い、

ホール公演、かなり大きなステージが広がっていた。

バンドのライブを観に行く時もライブハウス以外の大きな箱でライブを見た事がないので

この経験自体がそもそも新鮮だった。

MOSAiCより大きな箱に身を置くと落ち着かない。

 

コロナ禍のなか、席は各席間1つずつスペースが取られていた。

こんな時勢でなければもっとたくさんの人がこの公演をライブで楽しめたのかな、

なんて思うと悲しくなってしまう。

そんな気持ちで配置された空席を眺めながら開演を待った。

 

席に腰を落とし、今か今かとその瞬間を待った。

 

 

 

暗転、そして明転。

ライトに照らされる彼女達がステージに立つ。

今までの衣装とは異なる新衣装での登場。

白色を基調とし、各メンバーのイメージカラーがアクセサリーに差し色で飾られていた。

 

1曲目、「ヨクトアステリズム」

今までライブハウスや配信ライブでも聴いた、聞き馴染みのある曲だ。

ただ今までと違うのは会場の規模。

広いステージで歌い、踊り、ライトに照らされる姿はとても煌めいていた。

-ああ、本当に格好良い

そんな感想が溢れ、音楽と彼女達のパフォーマンスに浸った。

 

ライブハウスで間近で見るパフォーマンスとは違い、

ステージ全体が一目で見渡せる、星歴13夜のグループとしてのパフォーマンスがとても際立っていた。
5人で呼応し合うダンス、音響で響くボーカル、身体全体を使って表現する表情。

そのどれもが今までのライブ体験とは違うものだった。

 

ひたすらに幸福で愉しい瞬間だった。

 

 

2曲目の披露が終わり、

メンバーの1人、浮あかねのみがステージに残り、

他の4人はステージから捌けた。

 

浮あかねが1人、マイクを握り歌う。

ソロ曲「Lost One」が披露された。

ステージが黄色くライトアップされる。

 

「ー誰か ぼくを助けて!」

 

歌がサビに入った途端、涙が溢れた。

その瞬間に彼女達が今、目の前のステージにいることを初めて実感した気がした。

 

egg manやチェルシーホテルの箱で観た彼女達が

こんなに大きなステージに立っている。

浮あかねがこんなに広い会場で1人歌っている。

想いが込み上げてしまって涙が止まらなかった。

 

ライブ観るとすぐ泣いてしまうんですよね、自分。

 

彼女達の姿、軌跡に胸が打たれた。

 

それからはもう涙で目の前が霞んでしまい、

まともにステージを見れない場面もあった。

 

ライトに照らされて踊る彼女達が、

美しく、儚く、格好良くて、

あまりに素敵過ぎて涙が溢れてしまう。

 

 

最後の曲は「せかいせんごと」

歌い終わり、彼女達がステージを去ると

 

「holoscoplot」がBGMで流れ、ステージに施された5色のライトが点灯し、

公演は終了した。

 

 

本当に素晴らしいライブ体験だった。

感動した、の一言で表現するのは物足りない公演だった。

 

ありがとうと、ただそれを伝えたい。

限界オタクと化した。

 

今回のライブの中で新曲の披露や

次回ライブツアーの発表などもあり、

更に飛躍していく彼女達から目が離せない。

 

彼女達が夢を追う姿を、夢のその先へ向かう姿を

もっともっと見せて欲しい。

今回の公演はそんな風に思わせてくれるライブだった。

 

 

 

次はどんな景色に連れって行ってくれるのだろうか、

今から楽しみだ。

 

 

2020年の総括

こんばんは。

 

2020年も今日で終わり。

今この記事を書いているのが21時20分。

今年もあと3時間弱。

2020年は色々と悩み考えた1年でした。

 

自分の境遇や、選んできた道について。

理想と現実のギャップに苛まれながら生きていました。

 

やることなすこと上手くいかない、

そんな1年間でした。

 

コロナの影響もあり、

外出もままならずに陰鬱とした日々でした。

 

なんだろう、なんだか気合いの入らない1年間だった。

 

 

来年、自分のなかでも大きな決断をします。

というかもう1つ決断をしています。

来年が人生の転機になると思っています。

 

そう大げさに言ってはみるが、

本当は大した事ないのかもしれない。

 

少なくとも自分自身としてはこの決断をするのはかなり勇気が必要だった。

 

 

 

これまでの人生、

ずっとずっと孤独だった。

独りでいることが楽で、心地よくって、

それに甘えてばかりいた。

 

でもそろそろ、大人にならなくっちゃ。

このままじゃあ変われないなって思っています。

来年はいろんな人の力を借りて、

いろんな人に関わりながら生きていたいです。

 

そして、誰かの心の中に自分がいたことを、

自分が作ったモノが残り続けていたいとそう願います。

 

 

2021年、決意の1年にします。

今まで努力とかそういうのから逃げてきたけど、

ちゃんと自分自身と、世間と向き合って生きていきます。

 

 

来年は林田虚構として、大きく成長したいです。

いや、成長します。

頑張ります。

 

もう1度、夢をみます。

 

そうそう、今年は色々と夢について考えることの多い1年でした。

夢を追い続けている人々の姿を見て、それに触発されちゃって。

 

もうこんな歳になってしまって、

古い友人なんかは大人然として社会に溶け込んでいる。

 

未だ自分はそうはなれない。

いや、一生無理なんじゃないかな。

 

なんだかそう思ったら少し踏ん切りがつきました。

 

自分は自分のやりたいように、

もう少しわがままに、好き勝手に生きてみようかなと思いました。

 

それで幸福になれるかは分からないけれど、

せめて足掻いてみようと思います。

 

 

 

今年1年の思いを書きなぐってみました。

思いのままに吐露しました。

 

私の作ったものが、

どうかこれを読んでいる貴方の心に残るように。

ただただそれを祈るばかりです。

 

 

2020年、大変お世話になりました。

2021年はもっともっと尽力してまいります。

精進します。

 

だからどうか、もう少しだけ

私の姿を見ていて欲しいです。

 

その姿と生き方を見届けてほしいです。

 

では、またいつか。

 

 

 

 

2020年12月31日 21時32分

林田虚構

 

 

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梔子

 
 
 

初めて見た君の姿それはとても輝いて

君にこの声が届くならそんなことを願ってしまったんだ

 

遠い世界に生きる君僕の手は届きはしないの

わかっているんだそれでも声を嗄らしていたいんだ

 

あの時 君が涙を流していた理由が

分からない それだけがただ悲しくって

 

それでも笑っている君の姿を見て涙が止まらない

どうか涙の理由を教えて僕と笑ってくれないか

 

君の言葉はいつだって消え去りそうなくらい儚く

両手で抱きしめているよその声を聞いていたい

 

それでも歌っている君の姿を見て涙が止まらない

どうか君の言葉を聞かせて飾りなんて要らないよ

 

それでも笑っている君の姿を見て涙が止まらない

どうか涙の理由を教えて僕と笑ってくれないか